プログラムとドラクエとマルクスの話しかしていないので、
たまにはちょっと違う話をしようと思います。
クロード・モネ(Claude Monet)が嫌いなんです
これは、僕自身の小学校6年生の時から本当に嫌いです。
嫌いな理由は2つあります。
- いじめを回避するためにいやいや書かざるを得なかった
- 小学校の時からチビで貧弱だった僕が周囲からの圧力に屈した
いやいや書かざるを得なかった
僕は小学校1年生の時と、小学校6年生の時に松戸に住んでいて、
あとの小学校2年生〜5年生までは広島で育っています。
小学校というのは3〜4年生くらいから気心の知れた友達というのが
できてきていて、6年生で引っ越すというのは、
今までの人生をすべて捨てて、
周りが何も知らない世界に飛び込むという行為に近いです。
それが、自分の意志なら問題はないかもしれませんが、
理由は姉の高校受験対策。
決して自分の意思とは関係のない理由でした。
で、転校した先の松戸の小学校で、
教師がクロード・モネの大ファンで、
点描画技法が大好きな先生で、
それを生徒にも「いいよ!いいよ!これで描くといいよ!」と
小学校5年生の頃から触れ込んでいて、
取り巻き(つまりクラスで発言権のあるやつ)が洗脳されて、
点描画技法で書かない奴、「タヒね」というような集団が出来上がっていました。
で、僕が自分の好きな技法で写生大会で
絵を書き始めた途端、
取り巻き軍団が「あ〜そんな描き方いけないんだよ!」の大連呼を
開始し始めました。
その小学6年生のクラスではいじめが発生しており、
小心者の僕はいじめの対象になるのが嫌で、
いやいや自分の信念を曲げてまで点描画をすることになりました。
点描画というのは、筆を一点一点タッチすることで、
絵画を構成していくのですが、
画用紙を埋めるまでの打点の回数が一万回くらいに
なっていて、はっきり言って僕の性格には全く合わなかった。
そもそも、教師がクロード・モネのファンでなくて、
教え子にも点描画技法を強いていなければ、
僕も不快な思いをせずに気持ちよく写生ができたわけで、
クロード・モネがはっきり言って大嫌いになりました。
チビで貧弱貧弱
で、僕は小学校6年生の時の身長が137cmくらいしかなくて、
本当にチビだったわけです。
体重も30数キロで、
まあ、ケンカなんかしたら、
もろふっとばされるわけで、
国語も成績が良くなく、
議論も歯が立たなかった。
というわけで、クロード・モネ偏執狂の教師にも、
その取り巻き洗脳軍団にも議論も喧嘩もかなわなかったわけで、
自分の好きなやり方を放棄して、
点描画を強いられて、
情けなくて、自分が嫌いになりました。
だからはっきり言ってクロード・モネが大嫌いです。
あーあと、これ後出しジャンケンですけど、
クロード・モネの絵画は確かに美味いです。
対象を大きく描き、
それを点描画で構成する。
この特質をちゃんと理解した上で、
点描画をやるという指導ができない点で、
教師は美術を見る目がないなーと思うわけですが、
そのあたりの特徴をちゃんと捉えられないような
イメージを与えてしまう印象派の絵画というのは、
はっきり言って芸術素人にはとても手の出せない
対象ですし、
結局技法が目的と化してしまうという点で、
まあ、素人が扱うものではないと思います。
じゃあ、おまい、何が好きなんだよ?
とまあ、こういう話になるのですが、
印象派を受け付けない以上、
印象派の延長にあるキュビスムとか、
見ても「は?」とポカンとしてしまいます。
ピカソの『アヴィニョンの娘たち』とかも、
あまり見ても「ふ〜ん」程度です。実は。
むしろルネッサンス期前後の古典画家が好きです。
挙げてみると
- サンドロ・ボッティチェリ
- ヨハネス・フェルメール
といったあたりの画家の作品が好きです。
ボッティチェリの描く目、
あのどこに向かっているかわからないあの目には、
とても惹かれます。
フェルメールはなんといっても青、
そしてカメラ・オブスキュラによる鏡といった消失点、
この2つの点にすごい惹きこまれてしまいます。
結論
人の好きな画家を知ることは、
相手を知ることの第一歩。