2013年3月14日木曜日

梅本洋一先生…ご冥福をお祈りします

みけです。

昨日ちょっと悲しいニュースがありました。






梅本先生には大学の3年から4年の、

超域文化学科表象文化論での

映像文化論系で合計6単位くらいをもらいました。


ゼミといういわゆる普通の大学にあるような

制度のない教養学部超域文化学科において、

非常に親しく付きあわせていただいた先生でした。


性格も気さくな方で、

授業の打ち上げでイタリア料理屋で御飯食べて、

映画について語るとか(授業外でもかよ!)、

卒業するのが日本一難しい超域文化学科表象文化論のなかで、

唯一、心のオアシスを提供してくださる先生でもありました。


ヌーヴェルヴァーグから現代の映画まで幅広く抑えている方で、

多分、今僕の映画を見るときの視点を鍛えてくださった方だと思います。


例えば、僕の下記の記事を参考

任侠、車、光と影-ビートたけし『アウトレイジ・ビヨンド』について


僕がまだ2年生の時に映画の授業を受けたのですが、

ストーリー偏重主義・ストーリー解釈主義的な見方を、

一刀両断して、「映像の中で何が映っていたかを見なさい」と

教えてくれたことは今でも忘れません。


さすがにロバート・ロッセンの『リリス』のレポートだけはまじでキツかった。

「少女が妖艶であるとか、そんなのはどうでもいい、あの最後の水のシーン、

あれがこの映画の最大の実験であり、見どころである」

とバッサリ斬られました。

(この辺りは青山真治、阿部和重、中原昌也の対談していた本(タイトル忘れた)でも取り上げられています。)


日本はとてもいい人材を失ったなーと残念な気がします。

(おまいらがいい人材になれということでしょう。)


というわけで、ご冥福をお祈りします。

0 件のコメント:

コメントを投稿