2012年3月20日火曜日

反復不可能な観察行為に関する覚書き[『系統樹思考の世界』の読書メモ]

歴史学が「二級科学」であるとされる理由について


  • 歴史学には直接的な実験や観察に対応するものがない。
  • 実験科学における仮設や理論に対する経験的な実験・観察が歴史学に存在しない。

と言われているため。


実験科学における直接的な実験や観察が寄与するところ


理論T「物質Aに物質Bを反応させると物質Pが生成される」というテーゼについて

理論Tに対しては半理論T'「物質Aに物質Bを反応させると物質Pが生成されない」が存在する。


実験

物質Aに物質Bを反応させると物質Pが生成した


推論過程

科学者がここで半理論T'を採択する場合には、

  • 物質Aを物質Bと作用させるためには触媒Nが必要であった
  • 実験環境には◯◯という条件が必要であった
  • 実験は正しく行われなかった

という、付随する説明が求められる。(説明があっても十分ではないが…)

そのため、科学者は理論Tを採用する。


真偽

意外と罠が多い「真偽」。




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